喜多方市の文化財 -041/055page
輪 具(わぐ) 古 墳 群
輪具古墳群は、雄国山麓開拓事業によって昭和51年に発 見された古墳である。
古墳は2基あり、1号墳は直径8メートルの円墳で、内部は へん平な山石を数段積んだ長さ2.4メートル、幅0.7メートルの縦穴式石室で、鉄斧1点、耳環1対、管玉9点、ガラス製小玉8点が出土した。2号墳は、1号墳の北方約30メート ルの所にあり、墳丘前面を河原石で葺いた直径9メートル、高 さ1メートルの円墳である。内部構造は不明であるが、内部か ら宋銭である「大観通宝」などの古銭が出土した。
1号墳がつくられた時期は、内部構造、副葬品などから6〜7世紀初めの頃と考えられる。2号項は、いわゆる古墳時代につくられた古墳とは様相が異なり、塚的な性格が強く感じられる。築造された時期は、11世紀後半以降であろう。なお、1号項の内部主体である竪穴式石室は、近くの権現森公園に移築復元されている。
所在地 熊倉町都 権現森公園
灰 塚 山 古 墳
新宮城の西にある小高い丘で、「小山」といわれていた所で あり新編会津風土記に「村より亥の方(北北西) 六町余(約650メートル) にあり、昔の墓所なり」と記されている。
調査によって、灰塚山は前方後円墳であることが確認された。 古墳の規模は、全長61.2メートル、後円部の直径は33.2メートル、高さは5メートルあり、前方部の長さは27.6メートル、高さは4メートル、幅は23メートルである。
また灰塚山の東新宮城の外堀あたりには、古い時代の墓所が あったことも伝えられている。
所 在 地 慶徳町新宮