ぼくたち、わたしたちのあつしおかのう-079/100page
2)日中ダム
濁川上流に大平沼ダムができ,押切川上流に日中ダムができて,橋や川岸の堤防もがんじょうにつくられてからは,災害の心配もなくなりました。それまでは大雨が降れば田畑や家や橋は流され,雨が降らなければ水不足になやまされました。農業用水をえるために,堰をつくって水を引いてきたり,ため池をつくって水をためたり,ポンプで水をくみあげたり,井戸をほったりして水不足をおぎなう苦労はたいへんなものでした。
日中ダムは昭和47年4月から工事がはじまり,平成4年3月に完成しました。工事の期間は21年間,工事に使われた費用は459億円かかりました。日中ダムは,ねん土と岩石をつみあげてつくられた(ロックフィルダム)もので,高さは101m,水のたまる量は学校のプールの約6万杯分の水量です。日中幹線用水路から赤崎・日中・半在家用水路が引かれて,熱塩加納村の570ヘクタールの水田の水をおぎなっています。また洪水を防いだり,生活に必要な水道用水をおぎなったり,家庭で使う電気もつくったりします。そのためとても便利にな日中ダム