山都町勢要覧 -015/022page
商工業
(工 業)
潤いと活気ある町づくり
町には、大信工業をはじめとしたいくつかの企業があります。しかし、中小企業が多く、しかも女子型の企業がそのほとんどを占めています。
若者の他地域への流出を抑え、人口の定着化、更には町の活性化を図るためにも、男子型企業の進出が望まれており、町としても企業の誘致施策に取り組んでいます。 (商 業)
道路網の整備が進むと共に、自動車保有率の高まりが消費者の都市集中傾向を生み、地元の商店にとっては深刻な間題になっています。そのため消費者の二一ズに合った商店街づくりが望まれています。
ひとつの試みとして、各業種5店舗が共同でつくったショッピングセンターが町にあり、明るく豊富な品揃えは、町民に高く評価されています。
今後も、このような地域に密着した魅カある商店街づくりをと考えています。山都・人間讃歌
【岩城雅仁さん(広野〕】
岩城さんは、父といっしょに岩城建具店を経営している。
もともとこの仕事が好きだったので、はじめから家を継ごうと思っていたという。
会津工業高等学校の工芸科を卒業後、昭和58年〜62年の4年間建具店で修業し家に戻って来た。今では、町の建具店も3軒だけとなり、他の地域でも減ってきていることから、地元だけでなく他からの注文も多いという。
おかげで毎日忙しいが、好きな仕事なので苦にならないそうだ。
こんな人がもっといればいいのにと思うような、すがすがしい若者だった。
きっと山都の町に大きな貢献をしていくことだろう。
【小林和夫さん(木曽)】
小林さんは、金物店を経営している。といっても、店は奥さんに任せ、自分はトラックで行商している。
このトラックがすごい。大きくてとても立派なトラックだ。
小林さんの父は鍛冶屋だったが、時代の流れから金物店を営むようになったという。
トラックで行商するようになったのは昭和41年からだ。そして現在の立派なトラックになったのは9年前のこと。
日によって行き先は違うが柳津、下郷、田島、湖南、津川とその行動範囲は広い。
一定地域を1ヵ月半から2ヵ月の周期でまわるそうだ。冬はトラックの置場に困るので休むそうだが、自分から出ていって商売をするという着眼点がすばらしい。