山都町勢要覧 -016/022page
夢と喜び、そして安心を。
○しゃくなげホームでの誕生会
山都町過疎高齢者生活福祉センターしゃくなげホーム
しゃくなげホームは、平成3年にオープンした高齢者生活福祉施設。その主な事業はデイサービス事業、居住棟事業、老人家庭奉仕員の派遣事業、老人福祉センター事業だ。
デイサービス事業は、65歳以上の虚弱者老人を対象に、一日ホームで過ごしてもらおうというもの。これは老人の健康保持と生き甲斐を高めること、さらに介護者負担の軽減を図ることを目的としている。
現在の登録者は105名。一日に介護できるのが15名位なので、6班に分け順番で班ごとに介護している。
リフトバスで迎えに行き、ホームで健康チェックをしたり、入浴、食事を楽しんでもらい、家まで送っていくのが一日の過ごし方。
生活指導員、寮夫、寮母、看護婦、調理員がこの仕事に当たっているが、送迎バスの運転や入浴介助、温泉搬入など一人で何役もやらなければならないので大変だ。
だが、ここを訪れる老人たちがその日を楽しみにしているし、とても喜んでくれるので張り合いがあるという。カレーなど辛くて家では食べないものでも、ホームでは喜んで食べてくれるそうだ。老人向けに辛味を押さえていることもあるが、仲間と一緒に食べるので食がすすむらしい。
デイサービス利用者が福島県で一番多いということから、このホームがいかに快適なところかがうかがえる。
居住棟事業は、へき地の一人暮らし老人や老人夫婦に住居を貸与し、生活援助や通院の世話をするというもの。10部屋あるが、現在生活しているのは8名。年収120万円以下の人は利用料が無料となる。必要なのは光熱費だけだ。
老人に親切な、他にも例をみない施設といえよう。
この他にも、ヘルパー派遣などの事業を行っているが、住民の高齢化が進む山都町にとって、しゃくなげホームはますます重要な存在となってゆくことだろう。 ○デイサービスをうけるお年寄り