わたしたちのまち山都町-095/110page
(2)用水路をひらく
1)堰と堤(ため池)
現在,山都町の米づくりの中心になっている三津合地区では,米づくりに必要な農業用水を,阿賀川や只見川からポンプによってくみ上げています。そのほかの地区では,一ノ戸川・早稲谷川・宮古川などの上流から長い水路をつくって引き入れています。それを堰と呼んでいます。これらの堰のほとんどは,昔の人たちが人の力だけで,長い年月をかけてつくりあげたものです。また,堰によって水を引くことができないところでは,山あいに堤防をつくって雪どけ水や雨水をためる貯水池をつくり,必要なときに少しずつ流して農業用水に使っています。これを堤とかため池と呼んでいます。
米づくりには,このような堰や堤(ため池)がとてもたいせつであり,なくてはならないものです。昔からそれをつくリ,守り続けてきた祖先の努力によって,今の山都町の米づくりがなりたっているといえます。
おもな堰とため池