わたしたちのまち山都町-097/110page
その後,昭和に入ってからもこの用水路(堰)の水を利用してきましたが,たびたび土砂くずれのために堰がこわれることがあり,そのたびにこわれた所をなおしてきました。しかし,昭和27年早稲谷地区で大地滑りがおこり,用水路(堰)のほとんどが土にうもれたり,くずれたりしてひどくこわれてしまいました。そのため,昭和28年に大林堰をなおす大工事が行われました。この工事では,土砂がくずれてもだいじょうぶなように,トンネルをほって堰をつくるようにしました。このトンネルの長さは,1379メートルもあり,たいへんな工事でしたが昭和29年に今の大林堰が完成しました。
トンネルをほったおかげで昔の堰よりも3分の1の長さになり,米づくりに十分な水を取り入れることができました。今,大林堰は,洲谷・大林・川隅・下川角・下村の5つの地区のおよそ25ヘクタールの水田に利用されており,たいせつな用水路となっています。
大林堰トンネルに通じる用水路と水田
記念碑