やまとの花 -003/005page
秋の花
ソバ畑 (宮古) 飯豊山の遠景と白一面のそばの花。これが山都の極め付きの風景。そばの茎は高さ70cm位で中空、やや紅色を帯びる。9月頃茎の上部に白い花がふさ状にかたまって咲く。
ソバ (タデ科)
オミナエシ (オミナエシ科) 秋の七草の1つで山の草地に生えている。花は黄色で小さな花をたくさんつける。お盆頃咲くので盆花とか、花のようすからアワバナとか呼ばれている。花期は8〜10月。
ツリフネソウ (ツリフネソウ科) 山の麓の沢筋に群落をつくって生えていて、花は夏の終わりごろから咲き始める。果実は熟すと皮がさけて種子をはじき飛ばす。同じ仲間に有毒で花の黄色いキツリフネがある。
チョウジギク (キク科) 大白布沢源流の大滝周辺に生えている。湿地を好む植物で、花の柄は長く白い毛が密生している。大滝の滝しぶきのかかる岩場にしがみつくように咲いている。
オトコエシ (オミナエシ科) 野山にふつうに生えている多年草で8〜10月に小さな白花をたくさん咲かせる。オミナエシが優しい女性なら、オトコエシは男性、方言でオミナエシを粟花、オトコエシを米花という。
クズ (マメ科) 里近くの野山や道路の土手など、どこにでも生えており、秋の七草の1つとして親しまれている。風が吹くと一斉に葉裏を見せるのでウラミ草ともいう。根からはくず粉をとる。
アキノキリンソウ (キク科) 日当たりのよい山野にふつうに生えている代表的な秋草である。花は8〜10月に咲き、高さ70cmくらいの茎の上部に、黄色の美しい小花がふさ状に咲く。
ノコンギク (キク科) 一般にノギクと呼ばれる仲間の中でも、最もふつうに見られるのがノコンギクである。花期は8〜11月、身近な草地から山野に至るまで咲いていて人々に親しまれている。
キキョウ (キキョウ科) 日あたりのよい草地に生えており、夏から秋にかけて青紫色の花を咲かせる。秋の七草でアサガオノハナといわれているのはこの花のことといわれる。根は太く薬用にされる。
ワレモコウ (バラ科) 日あたりのよい山の草地に生えている。花は暗紅紫色のがく片が主体で花弁はなく、8〜10月のころふさ状の枝の先端に散らばって咲く。
タムラソウ (キク科) 堂峰山の森林スポーツ公園の辺のやや湿った草地に生えている。ほかにも同じような所にふつうに見られる。アザミのように葉にとげはなく、紅紫色の花が9月頃柄の先に咲く。
エゾリンドウ (リンドウ科) 至るところの山野に生えていて、お彼岸のころ鮮やかな青紫色の花が、茎の先端と上部の葉のつけ根に固まって咲く。湿地を好み、森林スポーツ公園にたくさん生えている。