高郷村勢要覧 -022/035page

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高郷村小町伝承譚

小町よ何処へ
村民手作りによる音楽劇
1999・4・17初演

音楽劇

絶世の美女、才色兼備の女性の代名詞となった平安時代の女流歌人の小野小町伝説は、このルート上に位置する。ここ高郷村の峯利田地区に語り継がれており、その小野塚は村指定の史蹟です。
 高郷村から京都まで、約二百里。江戸時代の新編会津風土記の利田村の頃に「…五輪高三尺余、昔此村の者京夫にされて上京し、小町がもとに…」とあるとおり、京上夫として三年も都に奉公したことのある村人があったようです。
 風土記はさらに、「後幾星霜を経て一老女来たり宿え仮んと云、これを見れば小町が老衰せしなり、驚て家に請し、互に昔の物語りして袖をしぼりぬ、かくて数日滞留しけるに小町病に染まて身まかりしが、其骸を葬し所なりとて里人小野塚と…」と、村の語り伝えを採録しています。
小野小町の詠み歌として、次のように載せています。
陸奥のうどの桜と人間はば
会津の外のとうもての里
 揚川(阿賀川)のほとりに遠面と称する桜の名所があったようです。当時、会津盆地の外に位置する高郷村周辺は、越後や出羽国を治めていた城氏の支配地でした。

音楽劇練習

地域づくり、ふるさとづくり事業として、高郷村に古くから伝わる小野小町にまつわる伝承・史料等を参考に観光資源・伝統文化等を加味し、住民総参加による音楽劇を公演し地域活性化の気運を盛り上げ、積極的に交流人口の創出を図り公演となりました。
これを機に、わが村の魅力と特有の資源を再認識しながら、積極的に活用した事業を展開し、更なる地域活性化をめざします。

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掲載情報の著作権は高郷村に帰属します。
高郷村の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。