高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -005/066page

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 花コウ岩、閃緑岩、流紋岩

 これらの岩石は、マグマが冷えて固まった岩石、つまり火成岩の一種です。火成岩は、基本的に、次の表のように鉱物組成(鉱物の組み合わせ)と組織(鉱物の配列状態)によって分類されますが、花コウ岩と流紋岩は鉱物組成が大変良く似ていて、石英、長石、黒雲母、角セン石が含まれます。しかし、花コウ岩はどの部分も結晶した大粒の鉱物で埋まり、流紋岩のようにガラス質(結晶していない部分)はありません。花コウ岩は地下深いところで、マグマがゆっくりと冷えてできたため、どの鉱物も大きな結晶に成長したわけです。閃緑岩もゆっくり冷えてできた火成岩ですが、花コウ岩とは鉱物組成が異なります。 ところで、どうして地下深い所に出きた岩石が地表に露れたのでしょう?しかも、山の頂きに…。

 高郷産の花コウ岩 (白い部分の鉱物は斜長石、灰色は石英、黒い部分は黒雲母や角セン石です)
高郷産の花コウ岩

おもな火成岩の種類と性質
おもな火成岩の種類と性質


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