高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -008/066page
1 海や湖で地層(図のB)が形成され、その後
2 地盤(ちばん)が隆起(りゅうき)して陸になり、浸食を受け、不整合面(UU′面)が形成され、その後
3 地盤が沈降(ちんこう)して海や湖になり、上の地層(図のA)が形成された。
したがって、A層とB層の間には、地盤運動や環境の変化がみられ、時間の差も整合の場合より、はるかに大きいわけです。上下に含まれる化石にも著(いちじる)しい差があります。
2.高郷村の地層・化石・地形の観察ガイド
(第3図参照)上に述べた高郷の地層・岩石・化石を、直接見たり、手に触れたりすることのできる、良好な場所を、ハイキング感覚でいくつかの観察コースをつくってみましたので次に説明します。 おもなコースをあげ、簡単に説明しますが、各地点をいろいろ組みあわせて、新しいコース をつくって観察しても良いと思います。
なお、観察する場所は、いずれも川辺りや道路沿い、また崖下ですので事故に合わないように注意し、岩石・化石抹集には地主の方に断わることやたたき割った石のあと始末もきちんとするよう、フィールドワークのマナーを守りましょう。
(1)おもに地層と化石が観察されるコース
A:高郷村郷土資料館―漆窪(うるしくぼ)―へつり―塩坪橋(しおつぼばし)(約4km、徒歩約3時間、これは高郷村