高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -009/066page

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 郷土資料館を出発地点として、そこからの、おおよその往復距離と時間を示します。以下 のコースも同じです。)

 このコースは漆窪層から有孔虫(ゆうこうちゅう) ・貝化石、塩坪層から、月・魚などの化石、生痕(せいこん)化石のサンドパイプ(37ページ)、さらに哺乳(ほにゅう)動物の骨化石(17ページ)もみつかります。このコースは、野外学習に良好ですが、村の天然記念物指定区域ですので岩石や化石の採集が できません。

塩坪層のへつり
塩坪層のへつり
高郷中学校から望む。山の斜面の傾きは地層の傾きと調和している。いわゆるケスタ地形が見える。

  B:高郷村郷土資料館――漆窪――塩坪層の崖――「漣痕」の崖(がけ)――軽沢峠の地層(約7km、  徒歩約4時間)

 塩坪層の月化石層からは、貝ばかりでなくサメの歯の化石や有孔虫などの化石も見つかっています。「漣痕」とは、地層に残った「水の波の跡」で、大きな石のうねりとなって 崖に刻まれています。この石に残された、波のうねりの跡の波長から、海底が約10mくらいの深さのものといわれています。

波の跡(漣痕)のうねりが地層に残る
波の跡(漣痕)のうねりが地層に残る


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