高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -011/066page
G:高郷村郷土資料館――大谷――下三方一栃窪――地割――塔ノ窪――本村(約20km、車で約2時間)
北へ足をのばせば、大谷付近の緑色凝灰岩、栃窪の月化石、地割・塔ノ窪のみごとな地層の重なりが観察できます。
H:高郷村郷土資料館――滝下利田――中山・大芦――小ケ峯(約11km、車で約1時間)
滝下利田付近では、利田層の泥岩と花コウ岩が観察されます。大芦や中山にいくと、緑色凝灰岩が沢や山ぎわに露出しています。また、中山から小ケ峯に通ずる道路には、緑色凝灰岩のみごとな露頭がみられます。
(3)おもに地形が観察されるコース
1.高郷村郷土資料館――吹屋(ふきや)――西海枝(さいかち)――塩坪――西谷地(にしやじ)(約10km、徒歩約8時間)
阿賀川に沿って発達する河成段丘(昔の川床が地盤の隆起運動で上昇したため、何段かの平担面となっている地形)は、約5段、それらがこのコースで見事に観察されます。また、吹屋の北部と「へつり」の山には、地層の傾斜に調和して、山の斜面ができる、いわゆる「ケスタ地形」が見られます。