高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -030/066page

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本か、すでに用意されていて、ある歯が欠けると次の後ろの歯が補うように前に出てくる、という歯の交換です。

a.うろこ
a.うろこ

b.背ぼね
b.背ぼね

c.アオザメの歯
c.アオザメの歯               

d.メジロザメの歯
d.メジロザメの歯

第15図 魚類の化石

2.無脊椎動物の化石

背骨の無い動物(無脊椎動物)を次に一括して紹介します。

(1)原生動物―有孔虫

 塩坪層の砂岩を注意深くみると、しばしば有孔虫の化石が見つかります(第16図)。有孔虫は砂粒か、それよりやや大きい程度ですので肉眼では砂となかなか見分けがつきません。しかし、ルーペ(虫めがね)で見ると渦巻き型や杉の葉のような形が見られます。有孔虫は単細胞物でアメーバやゾウリムシなどとともに原生(げんせい)動物に属しています。体には殻(から)があり、海に棲んでいます。塩坪層の砂岩に残っているのは、その殻が溶けた跡です。これまで見つかっている有孔虫は、シグモモルフィナやノニオンなどの仲間です。詳しく調べるともっと多くの種類が見つかるでしょう。


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