高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -032/066page
1)二枚長の仲間 (スケッチの中のスケールが示す線の長さは1cm)
キヌタレガイ
小〜大型の、細長く、その前後は円く、マテガイのように切りとられたようにはならない。殻頂は後ろに寄る。100〜200mの泥のなかで生活する。
フリソデガイ
後方にのびて、吻状となる。滑らかか、粗い生長線をもつ。殻頂は後方に片寄る。20〜200mと比較的深海底の泥に棲む。
タヤシラ
(白亜紀〜現世)小〜中型、三角〜卵形、後部に褶がある。このなかまのうち、大型で褶が強いものが、次に述べるコンコセル(オウナガイ)である。
コンコセル(オウナガイ)
(中新世〜鮮新世)暖温から冷温な海水で、深さ10mから数100mの海底にもぐって棲み、プランクトンを食べる。
ツキガイモドキ
(中新世)ほぼ円形、レンズ状で、膨らみは弱い。成長線が明瞭。
暖温から冷温な海水で、深さ10mより深いところの内湾で砂か泥の海底に棲み、プランクトンを食べる。
エゾイシカゲガイ
(中新世〜現在)寒冷な海水の海底で砂か泥の浅いところに棲み、プランクトンを食べる。