高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -037/066page
(5)生痕の化石
1 フナクイムシの穴
二枚貝の仲間(なかま)で、殻(から)は退化(たいか)したフナクイムシが水中の材に開けた穴です。
2 砂管(サンドパイプ)
海岸には、岩や砂浜に穴を掘って生活する動物(カニ、アナジャコ、貝など)がいます。それらの動物のつくった穴が地層に残ったものです。写真の左の2本の管状のものは、現在の福島県松川浦にすむ砂カニの巣穴に石膏を流し込んで、巣穴の形を取ったもの。右は、塩坪層の砂岩に残っているサンドパイプの化石。