高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -047/066page

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11・8 PMl:00、風雨が吹きつけたり止んだりの中で、橋の上流一帯を測量する。参加者3名。
11・12 AM7:00〜9:00まで、村文化財保護審議委員によって、「綱手道実地調査」をやる。この日、橋上流部より道路取り付けのための砂利搬入がはじまる。急拠、調査現場一帯の写真を撮る。
11・26 「29日東京から3人ほど発掘調査に立ち会う」との小林からの電話があり、午後になって「調査を打ち切ってもらいたいと国分教育長より申し入れを受けたが納得しがたい」との再度の電話を受けた直後に、国分教育長より、「県文化課との話し合いで立入禁止の処置をとりたい」の連絡が赤城にあった。急拠、小林、渡部、赤城の3人は国分教育長と面談し、教育委員会側の経過説明を受け、「破壊をともなう措置に調査は必要である。やらねばいろいろな問題を残す」と再考を促す。結局、「明日、再度文化課と連絡してみる」ことで、ひとまず落ち着く。
11・27 AMll:00 国分教育長より、「文化課の見解を曲げるわけにはいかないが、破壊の部分、風化している化石については、地教委の考えで発掘を許可する」との連絡あり。
11・29 PM12:30 新潟、東京よりかけつけた野尻湖哺乳類グループのスタッフ4名の応援を得る。現地調査後、発掘手順・クリーニング・既発掘の化石鑑定などの指導助言を細かく受ける。また、今後の調査研究のため「塩坪クジラの会(仮称、のちの会津化石研究グループ)」を結成して研究にあたることも確認する。調査参加者9名。
11・30 AM8:00から、神田石屋さんを頼み、肩甲骨の発掘にかかる。石膏をかけ、掘りはじめてPM1:00ごろ、石矢を入れ化石のかたまりを掘りあげる。工事現場のブルドザーでつり上げて車に乗せ、高郷中の自転車置場に運ぶ。他に2個の化石を掘り上げる。発掘後、中学校でミーテング。第1次発掘のクジラ化石を含め、クリーニングする化石の分担をきめる。

アイヅタカサトカイギュウの肩の骨化石のクリーニング
アイヅタカサトカイギュウの肩の骨化石の
クリーニング(高郷中学校自転車置き場にて)


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