高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -048/066page
12・6 PM2:00より、高郷中の自転車置場においた肩甲骨のクリーニングをやる。試行錯後の結果、「矢を入れて、割る」ことで 周囲のぜい肉をを取り除く。半日の悪戦苦闘でだいぶ石も身軽になる。参加者3名。 1981・1・10 小雪のなかを高郷中野球部貞の手助けで、「化石の移動作戦」を開始する。化石を荒縄でしばり、戸板に載せてそのままソリに乗せ、休憩室のドアーをはずし、雪を盛り上げ、滑らせて室内に搬入する。「思案の外であった」と小林が感嘆するほど、見事な引越であった。戸外の寒中クリーニングから室内でクリーニングに喜びの声をあげ、作業を開始する。参加者4名。 1・14 11日に3つに肩甲骨は分解され、塩酸やグラインダーなども使用してみたが、矢張り、コツコツたたくのが一番の特効薬だ。それに、「一ケ所で集まってやるから、根気が続き能率があがる」とは参加者皆んなの弁。この日、関節窟の下部にグラインダーのきりを入れたら、黒煙があがり骨に突きあたった。「クジラの肩甲骨にしてはおかしい」との声がでる。参加者4名。 1・31 「どうやら、クジラでなく、カイギュウの類ではないか」とクリーニングがすすむにつれ、高橋・小林らから発言があり、新発見の実感が全員に迫る。