高郷の地質と化石 会津化石研究グループ -049/066page
2・8 東京で開催された化石研究会例会で、小林から肩甲骨について発表する。 7・5〜7 小林・渡部が東京での中国恐竜化石展にあわせ、野尻湖哺乳類グループの指導助言をうける。さらに、国立科学博物館別館でジュゴン、東大医学部でマナティーの骨格標本を検討し、犬塚則久氏より助言を受ける。 7・19 小林・渡部が山形県立博物館を訪問し、高橋静夫氏より、最上川から発掘した大カイギュウについての説明・助言をえ、クリーニング中の肩甲骨が大カイギュウのものであることを確信する。さらに、ハワード大学ドムニング博士の存在を知る。 9・30 小林宛にハワード大学ドムニング博士より、紹介してきた資料から、ドシシーレン類のドシシーレンヨルダニに似ていると考えられるとの回答をえる。 1982・1・15 新年になって第1回のクリーニング作業を、第1次発掘時の若女生も参加し、肩甲骨のそばから発掘した化石(])とクジラ脊椎のクリーニングも同時に取りかかる。参加者5名。また本年より、「会津化石研究グループ」と会の名称を変更する。 2・28 第3回目のクリーニング。]の化石も全貌をあらわしはじめ、「カイギュウの子どもの頭蓋骨の一部か、椎骨の一部か」などと憶説がとびかう。あとになって、カイギュウの胸椎と鑑定される。参加者9名。 4・18 今年度初の現地調査。冬の雪や雨によって岩石が削られ、これまで何度も捜した所で新しく12個の化石を発見する。この日は、全員が化石発見の喜びを味わう。参加者9名。