やさしく 美しい 西会津町の自然 -060/074page
【折(お)れ曲(ま)がっている地層(ちそう)】 奥川(おくがわ) 荻野(おぎの)層奥川の新町(しんまち)に入(はい)る峠(とうげ)から、真正面(ましょうめん)の露頭をながめると、波(なみ)をうったような地層が見えます。地層が波のように折れ曲がっていることを、「しゅう曲(きょく)」といいます。地層は、水平(すいへい)に堆積(たいせき)しますから、堆積した後、大きな力が加わって折れ曲がったものと考えられます。すごい力が加わったのですね。
【ずれている地層】 奥川(おくがわ) 段丘堆積物(だんきゅうたいせきぶつ)*地層が堆積した後、地殻変動(ちかくへんどう)*で大きな力が加わって割(わ)れ目(め)ができ、地層がずれていることを「断層(だんそう)」といいます。地震(じしん)によって断層ができることもあり、地球(ちきゅう)が生きて活動(かつどう)している証拠(しょうこ)なのです。
【火山灰流(かざんばいりゅう)堆積物】 国道(こくどう)49号線沿(ごうせんぞ)い 沼沢浮石層(ぬまざわふせきそう)今から5000年ほど前、沼沢火山が爆発(ばくはつ)し、その時の軽石(かるいし)や火山灰が川沿いに流れ下り堆積しました。その沼沢火山の堆積物がこの西会津町にも堆積しているのです。軽石が火山の爆発によってできたものだということを知っていましたか。