やさしく 美しい 西会津町の自然 -061/074page
【流紋岩(りゅうもんがん)のある凝灰岩】 奥川 荻野層地層を観察してみましょう。青っぽく見える岩石(がんせき)が、流紋岩という火山岩(かざんがん)*で、溶岩(ようがん)として流れたと考えられます。堆積したそのころの海底火山活動の様子を想像してみましょう。この地層も甲石(かぶといし)付近で見られた荻野層ですが、地層は広い範囲(はんい)に分布(ぶんぷ)していることがわかります。
【凝灰岩質砂岩(ぎょうかいがんしつさがん)】 軽沢(かるさわ)の林道(りんどう) 藤峠層(ふじとうげそう)今から500万年前ころ、会津地方一帯(いったい)は湖(みずうみ)や沼(ぬま)が広く分布していた時代でした。軽沢北の林道沿(りんどうぞ)いにある藤峠層の地層からは、フウ・ブナ・ヒシなどの植物の化石が多くでています。植物化石は、そのころの気候(きこう)や環境(かんきょう)を知る手がかりになるのです。
【川によって侵食(しんしょく)されて見える地層】 松尾(まつお) 段丘堆積物川の両岸(りょうがん)には、れきや砂の堆積物がよく見られます。川には、れき・砂・泥などを削(けず)り、運(はこ)び、堆積するはたらきがあります。この地層は、今から何万年前ころの地層でしょうか。そのころ、西会津町には人間が住(す)んでいたのでしょうか。