あいづばんげ町勢要覧 -018/034page

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物語のある町

芝居を通じ歴史や伝統を見つめ直し、
新しい町づくりのパワーに昇華したい。

地域づくりのプログラム(物語)を策定できる人材の育成を目指す「物語のあるまちづくり」事業。
自作・自演の創作芝居に取り組む中で、地域づくりのあるべき婆を模索しつづけている。

創作芝居1

創作芝居2

 ふるさと創生事業の一つとして始 まった「物語のあるまちづくり」事 業。これは自作・自演の創作芝居を 通して、地域づくりのプログラム(物 語)を策定できる人材を育成し、地 域の活性化を図ろうというユニーク な取り組みである。

 その事業の中心となる「物語のあ るまちづくり実行委員合」が活動を 開始したのが平成二年六月。職業・ 年代・性別を超えて二十名余の有志 たちが集まった。

 メンバーはまず、七月頃から勉強 会を開き、町の歴史を学び、その中 から演劇の題材にふさわしいものを ピックアップし、検討・討論を重ね 八月には大筋の内容を決定。その後 十月中旬頃までに脚本の執筆を終え 本格的な練習に とりかかった。 芝居のタイトル は「水、流れざ れば」。江戸時代 の町の史実に基 いた創作劇であ る。内容は次の とおり。

 寛永二年(1 624)牛沢組 四十四ヶ村及び 端郷九ヶ村の郷 頭に任命された 佐原光量は、 常々領民の窮乏 を打開し、地域 の繁栄を図るた め水田の開発を 念願していた。 そのため、低い湿地から高台にある 水田まで水を流す用水路「牛川堀」 の築造を立案。しかし着工寸前になっ


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