会津高田町勢要覧 -011/031page
崇高な精神はこの町に多くの文化財をもたらした
ランプ 木造薬師如来坐像(福泉寺)先人の文化遺産を誇り、そして守る
会津文化発祥の地といわれる会津高田町には、多くの文化財があります。 これらの文化財には、わたしたちの祖先の文化的な活動の遺産であり、先人の保護によって現代まで伝わり、 わが郷土の歴史や文化を理解するためには、欠くことのできない財産となっています。 指定された文化財として、国宝一、国重要文化財五、県重要文化財十二、町重要文化財四十があります。 国重要文化財では、法用寺本堂にある厨子及仏壇や鎌倉時代の正和三年(一,三一四)銘の練札があり、 記年名の厨子としては、会津最古のもので、中央の正統的な手法をもらい、会津の地方的な部分が見られない点は 注目に値します。「富岡の観音様」で知られる福生寺観音堂も国重要文化財であり、会津三十三観音の第二十六番札所として 名高いお寺です。
福生寺観音堂