わたしたちのきょう土 会津高田町-095/109page
7.きょう土を開く
(1) かんがい用水を開く
会津高田町の農業用水は,宮川・赤沢川・濁川などの河川の上流から,長い水路をつくってとり入れています。このようなしせつを「堰」といいます。うるおす面積は1180ヘクタールで,町の全水田面積の70パーセントにあたり,そのほかの水田はため池(つつみ)によって水を得ています。
町に堰は大小合わせて73ヶ所あり,ため池は31ヶ所あります。堰もため池も農民の苦しい生活の中の知恵であり,多くの人手とたいへんな費用を出してつくり,生産の向上に努めました。ところが大雨による増水でなんどもこわされ,そのたびに人々はしゅう理や改しゅうを重ね,苦労と努力によって守りつづけてきたのです。
▲大久保ため池
三貫堰
この堰は,宮川の流れが尾岐地区の西本と尾岐窪の間を流れる所,冑の東にあります。江戸時代につくられ,この堰水は仁王,松岸,杉ノ内の用水となり,永井野地区・赤沢地区へと流れます。
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