会津本郷の野仏 -010/090page

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岩座の上に立つ」と経典に記されています。

 滝壷稲荷(堀滝)境内に三基、荒井・新町・御用地にそれぞれ一基ずつ、谷地開墾記念として相川に一基の不動石仏が造立されています。

 不動尊(倶利迦羅不動)は竜王ということから、水に縁があると考えられ滝のある所、清水の湧く所、川の淵に建てられ“水の守り神"としての意味が多くなったように思われます。

 破邪剣正・怨敵・災害・病魔などの降伏を願いばみな叶えてくれそうです。こうした信仰から町内にも“不動石仏”が見られるのです。


17 雷神

 雷鳴と稲妻を神格化し“かみなり"を起こす神といわれてきました。

 鬼に似た姿をして、虎の皮の ふんどし をしめ、輪形に連ねた太鼓を負って、手に ばち を持つ“いかずちの神”とも呼ばれました。

 享保二十年(1735)ごろから、宝歴十三年(1763)にわたる三十年の間に“雷神祠”は、山の頂や、集落の中央に造立されました。

 上荒井集落のほぼ中央に、明治四十一年(1901)に建立の地上高三メートルを越す“ 雷皇神社 "が見られます。

  稲光 ・稲妻は、稲の穂をはらませるといわれ、豊年の祈願の神として信仰されました。

 古くから、五月六日を雷神様の日とし、水田に入ることを忌み仕事を休んで“雷神”荒魂を鎮める祭りが行われました。


18 古峯神社

 栃木県鹿沼市横根山の北林麓と古峯ヶ原峠(1262メートル)の東麓との間、老スギの茂った所に「古峯神社」があります。

 ここは、火防・盗難除け・農作物の守護神として、現在もあがめられています。

 町には、明治三十年(1897)以降、ほとんどの集落の中央に地上高ニメートル余の石柱形をした「古峯神社」が造立されています。

 明治代に五基・大正代に五基・昭和に入って五基トータルで十五基に及んでいます。

 こぶがはら講(古峯神社)は、毎年廻り宿にして、集まり総会を開きます。くじ引きで代参人を決めます。代参を無事に済ませて帰ってくると、決められている旅費、お礼


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