会津盆地西部地区の農業 - 033/100page
草刈(か)りは,1年に4回ほどやるなあ。雑草が生(は)えると,いねに日光が当たらなくなったり,風通しが悪くなったりするからねえ。こうなると,いねの育ちが悪くなったり,病気になったりするんだよ。 農薬をまくのは,害虫や病気からいねを守り,田の中に雑草を生やさないようにするためなんだよ。農薬を吸(す)ったり体にかからないよう,風向きを考えながらやっているんだ。7月にはヘリコプターが農薬をまいたりするねえ。 5月に入ると代(しろ)かきを始めるよ。田に水を引いてから平らにたがやし,肥料(ひりょう)は水を引く前にまいておくんだ。代かきが終わると,流れてくる雑草や去年のいねの株を取りのぞき,水を張(は)っておくんだ。田植えは5月の連休で終わってしまうようにしている。川の水がなくならないようにほかの地区と田植えの時期をずらすんだ。いつもは会社に勤めているお父さんも仕事を休んで手伝ってくれるから助かるねえ。