会津盆地西部地区の農業 - 035/100page
▲すき間のある田んぼ ▲作物を作らない田んぼ ところで,「米どころ」と言われるわたしたちの町や村でも,このごろ上の写真のような田んぼをよく見かけます。
これは,国民の米を食べる量が年々へってきているため,米づくりを制限(せいげん)しているためです。これを減反(げんたん)(生産調整(せいさんちょうせい))と言います。村では減反した田んぼには代(か)わりの作物を作るようにすすめていますが,長年水を入れた田んぼは,しめっぽいため,ほかの作物が作りにくくなっています。
このようなことは,畑でも見られることがあります。それは,農業で働く人が歳(とし)をとり,後を継(つ)いでくれる人がいないため,やむを得ず作物づくりをやめてしまった畑です。このような畑を「耕作放棄地(こうさくほうきち)」と言います。耕作放棄地は専業(せんぎょう)農家に買ってもらったり,代わって作物を作ってくれる人をさがして耕作してもらうように,役場やJAの人たちが努力しています。
最近,健康に対する国民の考えが高まり,安全でおいしい農作物を求める消費者(しょうひしゃ)と農家との交流(こうりゅう)がさかんになってきました。これまで農家は,どこのだれが食べてくれるのかがわからないまま生産し,消費者もまた,どこのだれが
▲消費者との交流