会津盆地西部地区の農業 - 052/100page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

 3菊づくりの喜びと苦労

菊作りのおじさん菊づくりのおじさんの話

 りっぱな菊を育てるには,病気や虫がつかないように消毒を週に1回くらい行います。また土づくりも欠かせません。化学(かがく)肥料ばかりでなく,もみがらたい肥(ひ)を使って菊が生長しやすい土地になるように気をつけています。菊は「仏の花」と言われ,お盆(ぼん)やお彼岸(ひがん)のわずか3日間に使うことができるように咲いてくれると高い値段(ねだん)で売れます。会津本郷町だけでも,100種類の菊を栽培しており,切れ目なく咲かせるために,品種によって咲く時期をずらして生産しています。いちばん気をつけているのは,ひょうや台風による被害(ひがい)です。被害(ひがい)の大きさによっては,その年の菊の生産にも大きなえいきょうをおよぼします。


菊作り農家の一日グラフ
<菊づくり農家の一日>

菊作りのおばさん菊づくりのおばさんの話

 芽かきの仕事が一番大へんです。一日中,朝から晩まで一本一本芽かきをします。立ったままの仕事ですし,ビニールハウスの中はとても暑くてつらいことも多いです。菊づくりの仕事が忙しいので家の仕事はおばあちゃんに手伝ってもらっています。家族の協力なしではできませんね。心をこめて育てた菊が,大きな花を咲かせてくれた時は,今までの苦労やつらかったことがいっきにふき飛んでしまいます。


※花を10本ずつ束(たば)ねて予冷庫に入れる作業

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は会津高田町教育委員会、新鶴村教育委員会、会津坂下町教育委員会、会津本郷町教育委員会に帰属します。
会津高田町教育委員会、新鶴村教育委員会、会津坂下町教育委員会、会津本郷町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。