会津盆地西部地区の農業 - 061/100page

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1.堤(つつみ)を造る

 堤って何でしょうね。

 堤というのは,湖・沼・池・川などの水があふれないように,土を高く築いたもの,よく土手と言われているものです。水を貯めた池と言ってもよいと思います。

 ため池は何のために造ったのでしょうか。

 農家の人たちは,春に田植えをしていねが大きく育つように肥料やひ水をやるのですが,特に水がなくなると田んぼのいねは干からびてしまい,やがて死んでしまいます。そのため,水がなくならないように,あらかじめ水を池に貯めていたのです。このように,ため池はかんがい用に造られていたのです。

 また,かんがい用には次のようなものもあります。

貯水池(ちょすいち)……水を貯める目的で造られた池。川や渓流(けいりゅう)(川の流れが急な谷川)などをダムでせき止めて造られる場合が多いのですが,最近は平らな所で土をほりあげ,その土でまわりをかこって造られることもあります。

ダム…渓谷(けいこく)(急な斜面(しゃめん)の谷間),川,くぼ地などを利用して造られる施設です。

 まとめると,堤はかんがい用に造られることが多く,その種類には,ため池,貯水池,ダムなどがあげられます。
 それでは,堤と農業はどのような結びつきがあるか調べてみましょう。


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