ふるさと「新鶴」 -017/024page
また、村内には28の集落がありますが、現実には行政、教育、経済の中心機能が阿久津地区に集中し、他の集落、特に山間の集落では、交通、医療、教育などの基礎的公共サービスが受けにくくなっているという現状があります。そこで、村内での移転を希望する村民等のために公営住宅の建設を進めるべく、建設計画の策定にあたっています。
暮らしを守るために欠かせないのが消防施設です。指令車や自動車ポンプほかの保有、また防火水槽の整備、消火栓の設置など、村全体の消防体制を見ると概ね整備が進んでいると言えます。そこで、これからは消防水利等の拡充にカを入れていく方向です。
さらに災害等緊急時の情報伝達手段として、農村情報連絡施設の整備を図り、大いに役立てられています。
磐越自動車道の開通により、高速交通時代を迎えた会津地方においては、その交通網を自分たちの住む地域と結び付けていくことがますます重要となってきます。村では早くから村内の幹線道路の整備を進め、現在では、改良率87.7パーセント、舗装率93.3パーセントと、その整備はほぼ完了しています。今後は、バスや鉄道の利用を促進するなど、より一層の交通環境の整備を図っていく構えです。
このような道路等の発達にともない問題となってくるのが冬期間の除雪。村では除雪機械の補充・整備にもカを入れており、現在では会津若松地方生活圏新鶴サブセンターをキーステーションとして除雪作業を行って交通網を確保し、雪に強い交通網の整備に努めています。これは、生活基盤の確立だけでなく、地域経済の発展にも大きく寄与するものと考えています。