新鶴村の文化財 -010/027page

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香炉形土器

(田子畑遺跡出土)
平成2年12月 村重要文化財指定
所在地 新鶴村大字和田目字沢田乙510の1
所有者 飯森修二氏

この土器は、仏具の香炉に似ている所から香炉形土器と呼ばれて信仰土器であると考えられ、東北地方では数少ない出土品である。

一般には上部に吊下げる紐孔のあるものが多いようであるが、この土器は底部に1センチ程の台が付いている珍しい形である。縄文時代晩期(前1000年位)頃の大洞C 式のものと言われ、佐賀瀬川扇状地末端に位置する高台の田子畑遺跡より出土したもので、先住民の信仰生活がうかがわれる。

器高9.2センチ、最大径11.6センチ、最小径9.9センチ

佐賀瀬川出土 石鏃類
佐賀瀬川出土 石鏃類

京安林出土土器(縄文中期)
京安林出土土器(縄文中期)

香炉形土器
香炉形土器


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