わたしたちの三島町 - 065/079page
ニワとよばれるところは、土間と板(いた)の間(ま)になっていて、台所と居間(いま)に使い、土間のカマドでまきや木のえだをもやし、ごはんをたきました。
家の中では、イロリ(炉(ろ))がもっとも大切な場所でした。家ぞくはとくにニワ(居間)にあるイロリのまわりでさぎょうをし、食事をし、だんらんをしました。イロリはだんぽうであり、ごはんをたいたり、おつゆをにるコンロでもあったのです。
その家での主人である、お父さんがすわるところを横座(よこざ)といいました。ほかの人にはすわらせませんでした。
イロリのようす (酒井三良画)