私たちの郷土 昭和村 - 080/099page

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 組合員の方の話

 わたしたちの『野尻地区しいたけ生産組合』では,共同(きょうどう)の施設(しせつ)で,共同で働き,売(う)り上(あ)げも平等(びょうどう)に分けるというしくみを取り入れています。

 このしくみの良い点は,安心して農作業ができることです。これまでのように,栽培(さいばい)が各(かく)家庭ごとに行われていると,家族(かぞく)が病気になったときなど農作業がとてもむずかしくなってしまいます。しかし,この組合のしくみのもとでは,病気で作業ができない人がいても他の人が助(たす)けてくれるので,心配(しんぱい)はいりません。また,組合員の間で計画を立て,長いまとまった休暇(きゅうか)をとることもできるという良い点もあります。

組合員の方の話

 宿根(しゅっこん)かすみ草の栽培

 昭和村で初めて本格的(ほんかくてき)にかすみ草が栽培されたのは昭和59年のことでした。かすみ草は,全国いたるところで栽培されてますが,昭和村のかすみ草は,雪のように白く,一つ一つの花が大きく,それに,枝(えだ)が太(ふと)いという特長(とくちょう)があります。ですから,花(か)びんに生(い)けたり花束(はなたば)にしたとき,とてもボリュームがあるので,人気(にんき)が高いのです。

 こうした特長を支(ささ)えているのは,昼と夜との気温(きおん)の差(さ)が大きいという気候であることと,矢ノ原高原のような標高(ひょうこう)の高い所では気温が比較的(ひかくてき)低めに抑(おさ)えられていることがあげられます。

 昭和村でかすみ草が栽培され始めたころは6軒(けん)しかありませんでしたが,今では82軒の農家が取り組んでおり,昭和村産(さん)のかすみ草も広く知られるようになりました。農業生産額(がく)においても,これまでの稲作(いなさく)をぬいて第1位の生産額を上げるようになっています。また,昭和村のすべての農業生産額の半分以上をかすみ草をはじめとする花卉(かき)栽


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