カラムシ資料集その1-008/028page

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(注)岸町王子稲荷社が大沼郡昭和村野尻字岸の稲荷神社の本社で、岸惣兵衛が本願
青苧大権現 祠
星の宮 祠
星の宮は、彦星と機織り妃(ひめ)が七夕の夜、天帝から許されて天の川の上で会うことが許されたという故事を踏まえているのであろう。
栽培
野尻郷のからむし栽培 菊地成彦 一部抜粋
…稲荷神社の下手は幅の狭い谷となって、通称惣兵衛山という名をもつ、摺鉢形の小山となっている。…最初の植栽地はこのあたりではなかろうかと思うのである。…
神社縁起によると、応永三年(一三九六)武蔵国豊島郡岸村の人、岸惣兵衛がこの地に来たって、開拓を始め土着し岸の宅を創建して子孫の繁栄と郷土の発展を祈願したと記されているのである。
…岸氏がからむしが換金作物として有利なことを知っていたのでゝに始めて栽培したのではなかろうか。
…矢の原採取の早期の縄文土器に於いてすら、植物繊維の混入を見られる…
岸惣兵衛関連
姓氏家系大事典 一部抜粋
岸 キシ
5 武蔵の岸氏 豊島郡に岸稻荷あり。新撰風土記、多摩郡奈良橋村篠に「先祖岸入道右近尉吉家、天正十五年六月死とのみ傳へり。菖家なる由を云えど撮る所はなし、」と。又都筑郡條に「岸氏(茅ヶ崎村)、世々土着せしものなり。小田原役帳に座間某、郡中茅ヶ崎を領せしを載す。座間豊後守、坐間彌三郎等、皆某が父祖にて、清左衛門、たまたま故領主の來書を蔵するか。或いは清左衛門も二人が子孫ならんには、後に氏を改しか。」と見ゆ。
北豊島郡誌 一部抜粋
(王子村)は、往右岸村と唱ふ、…
新編武蔵風土記稿巻之十八 一部抜粋
豊島郡之十
岩淵領
王子村
王子村ハ往右岸村ト唱フ…
●台湾 栽培・糸づくり
タイヤル族の織物 今井俊博
タイヤル族の織り物については、南投県仁愛郷互助村に張玉英さんを訪ね、糸づくりと整経、織りの工程を見せてもらった。仁愛郷は、埔里から眉渓というきれいな清流に沿ってかなり山に入った所にある。張玉英さんは70歳代と思われる上品なお婆さんで、この山村に一人で暮らしていた。娘や息子は、都会に住んでいるという。周囲の様子からも、この山村一帯の過疎化が著しいことが感じられた。
台湾原住民の伝統的な苧麻の糸づくりや織りは、基本的には同じ技法だというが、個々の工程にはそれぞれの特色があるようだ。
☆苧ひき
まず、刈り取ってきた苧麻の茎から表皮をはがす。この表皮から、余分なやわらかい所を除いて繊維をとり出す工程が「苧ひき」だ。タイヤル族の場合、「苧ひき」には竹の先に、V字型の切れ込みをつけ、そこから少し竹を

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