昭和村 あんじゃ こんじゃ -020/057page

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信仰編

[ 信 仰 ]
< 神 社 >

五穀の豊穣を、あるいは家内の安全を切実に願ってきた日々の暮らしの中で大切にされてきた神社さまやお寺さま。素朴な信仰は私たちの心の中に、自分達が暮らす土地や、そこに生きる人々とのつながりの大切さをしみ込ませてくれます。

[1] 三島神社[ 小野川 ]
[1] 三島神社[ 小野川 ]
 小野川地区内に祀られ、地域住民の鎮守様として崇敬されています。合祀されている祭神は仁徳天皇と他二宮。村社の称号を持っていますが、現在は不明です。参道入口には古峰神社があり、氏子の人達はお盆やお祭りに晴れ着で参詣し、境内での盆踊りなど幾多の思い出がこもる場所です。
[2] 大山祗神社[ 大岐 ]
[2] 大山祗神社[ 大岐 ]
 大岐地区に祀られている大山祗命一宮で、地域の鎮守様であり、特に山の守り神様として農林業に携わる人達の崇拝の源でもあります。村社の称号こそありませんが、地域信仰の指導部役割を果たしていたともいえます。お祭りや縁日などには酒肴を供え、山神に御神酒を捧げた山の安全祈願をした場所です。

[3] 大山祗神社[山神平]
[3] 大山祗神社[山神平]
 大芦宇山神平地区にあります。大正末期から昭和にかけて山神平開墾に大芦地区に住む農家の次男・三男が分家してこの地に集落をつくり、後に山神様を遷座したので比較的新しい社です。石宮が安置されており、祭神は大山祗命一宮で、集落の人達の安全祈願を行っている場所です。

[4] 大山祗神社[ 畑小屋 ]
[4] 大山祗神社[ 畑小屋 ]
 大芦字畑小屋地区に祀られています。木地師の鎮守として山祭りなど、古くから多くの風習があります。歴史のある宮で、一説には惟高親王を合祀祭神にしているといいます。村社の称号はなく、正面は、珍しくガラス戸が建て込まれています。十六葉の菊の紋章を染め込んだ幟旗があったといいますが、現在は不明とか。

[5] 大山祗神社[ 大芦下社 ]
[5] 大山祗神社[ 大芦下社 ]
 大芦地区愛宕山地内に祀られています。祭神は大山祗命、末社に雷神社・若木神社・稲荷神社・ホウソウ神などがあります。合祀された鎮守様として崇敬されています。
 戊辰戦争に弾薬庫として使われたため全焼の憂き目に遭い、その後再建されましたが、昭和後期にも不審火でまたもや全焼してしまいました。現在は新しい社が建造され、村社の称号を持ちます。
 お盆の15日はお祭りが催され、仮装大会などが行われました。以前は大きな舞台もあり、村芝居なども行われたといいます。
[6] 大山祗神社[ 大芦上社 ]
[6] 大山祗神社[ 大芦上社 ]
 大芦中坪地区に祀られ、「上ノ宮」として鎮守の役割をはたしています。お祭りは「下ノ宮」と同じ8月15日で村社の称号があり、主祭神に大山祗命、末社に雷神社・風神社・若木神社・稲荷神社などが合祀されています。
 戦前は4月朔日が雷電様の祭りと称して、村内で招待したりされたりの風習がありましたが、戦時中から途絶えてしまいました。
 堂内には囲炉裏があり、おこもり堂として二百十日、二百二十日など台風の時期にその難を逃れる祈願も行われました。


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