歴史・自然・文化 Shimogo -007/015page

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町指定有形文化財

木造聖観世音菩薩座像

●木造聖観世音菩薩座像(もくぞうしょうかんぜおんぼさつざぞう)

円福寺の伝承によると嘉祥元年(848)慈覚大師により開山さ れ、御本尊仏として明和7年(1770)まで安置された。結跏趺 座像(けっかふざぞう)で輪光背(りんこうはい)いっぱいに高く宝髻(ほうけい)を結び、その背に8つの蓮弁(れんべん) があり蓮弁の内側に菊の花片が32配されているのが特徴である。 漆箔(しっぱく)仕上げで鎌倉〜南北朝時代の作と思われる。像高87cm

木版無量義経

●木版無量義経(もくはんむりょうぎきょう)

寛永19年(1642)若松鶴ヶ城郭内にあった延寿寺第19世豪仙が 円福寺に寄進された木版刷の経巻(きょうかん)で天台密教法華経最初のお経 として「開経」と呼ばれ暗闇のせ界(迷)から光明の世界(浄土(じょうど))に変ずる相を現わす経文といわれる。

紙本着色金剛界暴荼羅

●紙本着色金剛界暴荼羅(しほんちゃくしょくこんごうかいまんだら)

九会蔓荼羅と呼び円と方形で組合せ、円は仏の温和と慈悲を表 わし方形は堅い智を表わし9つの区ぎりをつけ智挙印相(ちけんいんそう)の大日 如来を中心に諸仏を配してある。

紙本着色胎蔵界蔓荼羅

●紙本着色胎蔵界蔓荼羅(しほんちゃくしょくたいぞうかいまんだら)

元和元年(1615)に画かれ寛永19年(1643)延寿寺豪仙が円福 寺に寄進した絵画である。蓮華(れんげ)の種子に法界定印相(ほっかいじょういんそう)の大日如来に諸仏を配したもので理と悲を説く仏の組織図でもある。金剛 界蔓荼羅と対になる絵画である。

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