下野街道(南山通り) -027/109page
(10) 大内宿南一里塚
会津城下「大町札の辻」から六里の位置にあたる一里塚です。 これより今市宿までは約二四里、江戸までは約五六里の道程とな ります。
本地の一里塚は街道北側だけとなっていますが、「対」であっ た可能性は大であると言えます。(11) 沼山石畳
下野街道の中で石畳が確認されている箇所は、この沼山坂及び 三郡境の塚から約二〇〇m城下側の平場部分で確認されていま す。この沼山坂の石畳は、下側約二七mと上側四四mに別れ、下 側と上側ではそれぞれに異なった配石構造を見ることができま す。
下側の石の大きさは三〇cm〜五〇cmで、山側に排水溝を設けて います。これに対し上側では、両側に比較的大きめの石を立て、 その中に充填したように小さな石が配石されています。 いずれも歩行部分に雨水などが集まらない工夫となっていま す。