下野街道(南山通り) -032/109page

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(18) 岩本の一里塚跡

 岩本の一里塚は、起点である会津城下「大町札の辻」から九里 (約三七km)の位置にあたり、現在の倉地区と落合集落を結ぶ八幡 橋付近、国・県道が交差する段丘下であったと云われています。

 以前には旧街道沿いに建っていたと思われる数多くの馬頭観世 音碑が、現在は国道沿いに集められて祀られています。中でも、 丸彫りの馬の上に蓮弁をのせ、その上に三面六臂を頂く馬頭観音 像は、年代は刻まれていませんが往時を偲ばせるものがあります。

(19) 長野の渡し場跡

 楢原宿から田島宿へと至る近世の下野街道は、大川左岸が岩山 のため倉村より大川へ下り、大川を上流に進んでこの崖下付近よ り舟渡しで川向かいに渡りました。

 下野街道の舟渡し場は会津若松を出るとすぐの「上米塚」と、 この地「長野の渡し」それに下野国に入って「高徳」の三ケ所が ありました。

 寛文十年(一六七〇)の上米塚の定書には、船賃は十才以上が四 文、荷物は一駄につき六文と記されています。

長野の渡し場跡


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