下野街道(南山通り) -035/109page
また、三郡境の塚から倉谷宿間においても現道と重なる部分 があるため、下郷町内の「下野街道」の整備対象は六ブロック に 大別された。
(一) 各ブロックの整備
1 三郡境の塚から大内ダム(第一工区)
ア 現況
○沿道の文化財
三郡境の塚 大内峠の茶屋跡 一里塚 高清水
○旧道の現況
・道形は残るが一部は薮化している
・一部が作業道や県道で開削され、道幅が狭くなっているか若しくは無くなっている
・山側からの出水のため浸食されているケ所が多い
・茶屋から高清水まではもう一筋の道形があるイ 整備内容
・山側出水においては横断溝を設ける
・作業道で切られている部分に付いては取り付け道路 を設ける
・薮化した場所は石畳の可能性もあるので人力による 表土の除去とする
・落下防止のための柵の設置
・崩落ケ所の土留め対策
・案内板、説明版の設置
・茶屋跡の発掘調査
・茶屋から高清水までの道筋も調査する2 大内ダムから大内宿(第二工区)
ア 現況
○ 沿道の文化財
重伝建地区「大内宿」 櫻木姫墳 石造地蔵群(道標) 二四人戦死の墓 笹沼金吾墓 高倉神社
○ 旧道の現況
・第二工区全体の二分の一がダム或いはダムサイトと なっている
・大内宿内の旧用水路は、現道ほぼ中央地下に保存し ているイ 整備内容
・中央道路は土の仕様に戻したい
・旧用水路の復元整備を図りたい
・上記二点は地区民の理解が必要
・なお、第二工区については、大内地区周辺の道路網 整備にあわせ、建設省「歩く道づくり事業」(建設 課)により整備を進める3 大内宿南一里塚から沼山集落(第三工区)
ア 現況
○ 沿道の文化財
大内宿南一里塚 馬頭観音碑
○ 旧道の現況
・旧道は薮化し、歩行も困難である
・石畳の存在する可能性が大である
・道筋が何本も存在する
・小さな沢を渡る部分が二ケ所ある
・南一里塚から五〇〇m区間は圃場整備地内となる
・路肩石積部分がある