ゆたかな下郷町の自然-006/105page
○加藤谷川は、那須山系の高山を源とする清流で、水温も低く、水量も多い。高山と深い谷間とブナやシラカバ、ナラの林の山岳地帯の合間には、数多くの動植物が、大自然のきびしさの中で生きつづけている。
また、那須山系の高山、観音山、旭岳・三倉山・流石山その他の高山にはカモシカ・ホシガラス・クロサンショウウオ・ハクビジン・ミドリシジミ・モリアオガエルといった貴重な生きものや、美しい高山植物などの宝庫である。
【加藤谷川】
加藤谷川は、三倉山、大倉山、大峠那須連山の一角である三本槍岳、旭岳などを源としてニゴリ沢と、日暮滝のあるヨロイ沢とが集まって流れる清流である。
野際新田と音金の間を流れ、十文字原、落合をへて阿賀川と合わさる。水温が低くイワナやヤマメがすんでいる。川原の石も、阿賀川の石とはちがって、質も形も色も美しいものが多い。
【イワナ】(サケ科)
川の最上流にすむ魚で、姿も美しく、つり人にねらわれている。数もへってきている。
各所にダムが作られたために、大水で下ったイワナは二度と上流に登ることができない。
【カジカ】
(カジカ科)
カジカは、阿賀川にたくさん住んでいたが、最近水のよごれをきらって、きれいな加藤谷川など支流に上っている。カジカの数はへっている。写真は、江川地球防衛隊で平成6年7月に、加藤谷川で撮ったものである。