ゆたかな下郷町の自然-007/105page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

加藤谷川の探検
【加藤谷川の探検】
(1994年7月)
水眼鏡やガラス箱で水中をのぞくと、水生こんちゅうや魚のすがたがよく見える。カワゲラ類・トビケラ類・カゲロウ類・トンボ類の幼虫や、サワガニ・イワナ・ヤマメ・カジカなどのすがたがかくにんできる。
川原には、カワガラス・カワセミ・セグロセキレイなどの野鳥の姿もみえる。
日暮滝
【日暮滝】
野際新田と大峠の中間ほどからながめる日暮滝はじつに美しい眺めである。加藤谷川の上流の鏡ケ沼、須立山のふもとを源流として流れる沢が断崖絶壁を流れ落ちる一本の白おびのような滝である。天然の赤松やブナの樹木の間を流れ落ちる日暮滝はみごとである。むかし、この
松川街道を旅した殿様が、滝にみとれたのもうなづける。
阿賀川や各河川には、上流に旭ダム、下流には大川発電所の若郷湖と大川ダムがあり、これらのダムをふくむ各河川には・イワナ・ヤマメ・フナ・コイ・ウグイ・アユ・アブラハヤ・カジカ・オイカワ・カワマス・カマツカ・アカザ・ドジョウ・ナマズ・ウナギ・ギバチ・イトヨ・ヨシノボリなどが生息している。また、ニジマスは養殖されている。しかし、水温の低い谷川には、イワナとヤマメとカワマスだけが生息している。おなじ河川でも、上流と下流また、急流とゆるやかな流れでは、そこにすむ魚や水生昆虫の種類もちがっている。
小川や沼には、また、ことなった種類の魚や水生昆虫が住むといったように水温や流れのようすによって住み分けている。
加藤谷川であっても、上流の沢にはイワナ・中流にはヤマメ・阿賀川の合流近くにはカジカやウグイやスナヤツメといったように、それぞれの生きものに合った環境がある。
植物にも河原のすきな植物があって、季節をとおしていろいろな花が咲き、実がなるので、加藤谷川や近くの河川をぜひ探検してみよう。


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は下郷町教育委員会に帰属します。
下郷町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。