ゆたかな下郷町の自然-008/105page
(2)沼や湿原
わたしたちの下郷町には、沼や湿原があり、そこには、沼や湿原特有の昆虫や植物がみられる。
【鏡ケ沼】
鏡ケ沼は、広さが約3ヘクタールで、三角すいの形のよい須立山の西がわにあり大蛇の伝説のある神秘的な沼である。
大峠に登るのと時間的にはあまり変わらない。一度は見ておきたい沼である。静かで、美しく心が洗われる感じである。沼には、水生こんちゅうのほかに、クロサンショウウオのたまごやこども、それに、モリアオガエルのたまごから落ちたおたまじゃくしがおよいでいる。(6月末)
【菅沼】(芦ノ原・上の山)
御霊神社の南東に悪路を登っていくと菅沼にとうちゃくする。菅沼だが、湿原となっている。広大な湿原には、ワタスゲ・ヌマガヤ・トキソウ・モウセンゴケなどの湿原植物がはえしげっている。モリアオガエルやハッチョウトンボなど貴重な動植物の宝庫である。守っていきたいものである。
【沼山湿原】
沼山湿原には、湿原植物をはじめ、各種のトンボや、小鳥たちのすみかともなっている。
植物では、ヤマドリゼンマイ(カクマ)やウメバチソウ・ミズゴケ・モウセンゴケなどの湿原植物がみられ、ハッチョウトンボやイトトンボの貴重なこんちゅうも生息している。
また、野鳥のすがたも多くみられる。