ゆたかな下郷町の自然-015/105page
2.下郷町の植物
(1)春の植物
◆早春の花
まだ雪があちこちにある3月、田んぼの土手や雑木林の中を歩くと、雪や落葉を押し分けてひっそりと咲く早春の花に出会う。長かった冬がおわると、春の訪れをつげるかのように美しい花を咲かせる。花は一株であったり、あるいは群がったりして咲いている。フキノトウ・フクジュソウ・オオイヌノフグリ・ツクシ・シュンラン・タンポポなどが咲きはじめる。
その中でも早いのは、山では、マンサク、土手ではフクジュソウ、川ばたではフキノトウかな。
【マンサク】(マンサク科)
山の木としては、まっさきに花を咲かせることで知られている。
なぜこんなに早く咲くのでしょうか、きっと何かわけがあるのでしょう。
【キクザキイチリンソウ】(キンボウゲ科)
春早く咲く美しい花、群生して咲くことがあり、カタクリといっしょに咲き乱れていた。
左下 カタクリ
右下 キクザキイチリンソウ
【フキノトウ】(キク科)
フキの花である。
フキは、地下茎をのばしてふえる。
フキには、ツワブキ、ノブキ、アキタブキなどがある。
アキタブキは、葉が大きくて雨傘のかわりにもなる。