伊南村の文化財(第一集) -009/029page
古町の大イチョウ
この大いちょうは、建久年間会津四家の一人、初 代河原田盛光が東館、西舘を築いてここに重臣を住 まわせ、その時に植えた庭樹と言い伝えられる。十 一代盛次の時馬場安房が居住したので後人、馬場屋 敷と呼ばれている。(現在は伊南小学校々地となっ ている)
昔は乳の神として村人の信仰厚く、また遠く上州 や越後からの参詣者も多かった。
この木は、樹令八百年余と推定され、樹高三十五 メートル、根廻り十六メートル、目通り十一メート ルあって県下随一の老樹で、郷土の至宝である。県 指 定 天然記念物
所 在 地 伊南村大字古町字居平十番地−六
管 理 者 伊南村教育委員会
指定年月日 昭和28年10月 1日
県緑の文化財登録 昭和57年 9月13日
県緑の百景に入選 昭和60年 6月17日