相馬市市勢要覧 -011/050page
調和のとれた産業の振興をめざして
相馬中核工業団地相馬中核工業団地は、地域整備公団が手がけて いる全国二十三の工業団地の中でも、最大級の規 模を持っています。本市と隣接する新地町にまた がる臨海型の東地区と、内陸型の西地区からな り、総面積は六三三ヘクタールです。
昭和六十二年三月より造成工事が着工され、東 地区が四九九ヘクタール(うち工場用地が三九四 ヘクタール、西地区が一三四ヘクタール (うち工場用地が七四ヘクタール)で、東 地区と西地区の第一期造成工事がそれぞれ完了し ており、残る東地区の第二期造成工事が平成二十 二年までの予定で進められています。
東地区の新地町分にあたる約一七〇ヘクタールは、相馬 共同火力新地発電所が占め、一号機、二号機の運 転が開始されています。さらに三号機、四号機の 増設が見込まれています。この新地発電所は、出 力一〇〇万キロワット二基の石炭火力発電所で、燃 料の石炭は海外から輸入され、年間四五〇万トンが 使用されます。また、石炭灰は、工業団地の埋め 立て造成材やセメント混和剤などに有効活用され ています。
中核工業団地の分譲については、平成四年四月 から開始され、約二十社の優良企業が工場進出を 内定しており、うち五社がすでに操業を開始して います。これにより、雇用の拡大と所得水準の向 上が期待されています。
CONCEPTION相馬