相馬市市勢要覧 -041/050page
中村城(馬陵城)跡
慶長十六年(一六一一)相馬藩主十七代利 胤が居城にして以来、中村城は、六万石の城 として二六〇年間続きました。馬陵城ともい われる平山城ですが、天守閣は寛文十年(一 六七〇)に落雷で焼失しましたが、大手門と 石垣、水堀、土塁が残っています。中村神社
相馬家代々の氏神として崇敬されてきた中 村神社は、中村城郭内の西方にある小高い丘 に建っています。寛永二十年(一六四三)十 八代義胤によって建立され、流造りによる桃 山様式の本殿・幣殿・拝殿は、国の重要文化 財に指定されています。相馬神社
相馬氏の祖師常を祭る神社として明治十三 年、中村城の本丸跡に創建されました。「鎌 倉四天王」の一人に数えられていた師常(もろつね)は、 源頼朝の平泉攻めに出陣し、その恩賞として 当地を加増されました。境内には、樹齢数百 年を数える藤があり、花季には参拝客の目を 楽しませています。涼ヶ岡八幡神社
もとの名を八正官といい、南北朝時代に創 建されました。現在の建物は、元禄八年(一 六九五)二十一代昌胤が建立したものです。 県指定の文化財になっている総欅造りの本 殿・幣殿・拝殿のほか、神路橋・随神門・大 鳥居や推定樹齢七百年の夫婦杉などがありま す。