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古いものには、どんなしゅるいがあるのかな。
手長明神 (山上小)
むかし、山上の塩手山に手長明神というたいへん手の長い神さまがすんでいました。
山から手をのばして、松川うらの魚や貝をとって食べたということです。
魚のほねをすてたところが「とげの森」、貝がらをすてた谷間を「ガンガラ」とよぶようになったということです。(山)
細沼末次翁 (磯部小)
今から百年前、磯部地区は田畑のしゅうかくが少なく、苦しい生活でした。細沼さんはくだもの作りを思いつき、遠くからなえ木を4・5日かげて、せおってきました。村人は、それを見て笑ったそうです。苦労をかさねて十年、ようやくみのり、二十数年後、なしを作る農家がふえてきました。(碑)