新地町の文化財ご案内 -004/017page

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の山に方墳1基がある。ほかに破壊されたものもあった。

 方墳は、一辺約10メートル、高さ約1.5メートルほどのものである。墓の主は、当地方の有力者と推定 されている。

   
名 称「宮穴前横穴古墳群」
所在地駒ヶ嶺字富穴前

概 要

 標高20メートルあまりの丘陵上に方墳(一辺約5メートル、高さ1.5メートル)が1基あり、丘陵の 南斜面の中腹に横穴古墳8基が開口している。

 このほかにも未確認のものがあり、古墳群をなしている。

 町内には「磯山」「木崎」「熊野」(以上埒木崎)、「上ノ台」(谷地小屋)、「大戸浜古墳群」 (大戸浜)、「藤崎古墳群」(駒ヶ嶺)、「鹿野古墳群」(今泉)などがあり、いずれも7世紀後 半のものと推定されている。




製鉄遺跡

   
名 称「北原製鉄遺跡」
所在地福田字北原

概 要

 海岸から約3キロメートルあまりの丘陵地帯にある。

 大量の鉄滓が堆積しており、羽口も多く発見されている。

 製鉄炉は、鉄滓捨場の上辺にあると推定されるが、現状では確認できない。

 出土の羽口は小型で薄手のものもあり、また鉄滓の量などから遺跡は古代の第一次の製鉄 遺跡と推定されている。

 町内には、製鉄遺跡が多数あることが判明している。相馬地域開発計画に伴って発掘され た武井地区の製鉄遺跡は、東日本最大と称されたほどの規模であり、そのほか町内各地の丘 陵地帯の主なる所に製鉄遺跡がある。

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