新地町の文化財ご案内 -010/017page
に明け暮れているのを憂慮し、健全育成をはかるため、木崎より神楽を習い受けたという。
現在、同好者で神楽師が構成されている。毎年1月7日から14日に厄祓いを行うほか、水 神社の秋の例大祭に奉納する。
名 称 : 「埒浜神楽」 所在地 : 埒木崎字埒浜 長倉節方 概 要
明治年代に木崎より伝授されたもの。現在保存会をつくって保存に努めている。1月14日に厄祓いの意味をこめた神楽の出演を行うのが基本となっている。
名 称 : 「今泉神楽」 所在地 : 今泉字浜畑 佐藤豊方 概 要
安政3年頃、相馬市塚部から伝授された。現在保存会によって活動を行っている。1月14日に厄祓いを行うほか、薬師様の祭礼に奉納する。
このほか、福田十二神楽と同系統の「駒ヶ嶺町神楽」、釣師神楽と同系統と考えられる 「杉目神楽」等がある。
天然記念物
名 称 : 「駒ヶ嶺白幡のいちょう」 所在地 : 駒ヶ嶺字白薄 平成9年3月25日 福島県天然記念物指定 概 要
胸高周囲12メートル、直径3.8メートル、樹高23メートル、推定樹齢約230年。樹下に八幡神社の祠がある。伊達政宗が天正17年に駒ヶ嶺に進攻した際、いちょうのむち (あるいは杖)を逆さにさしたものが根ついたという説があり、「さかさいちょう」といわれて いる。また一説には前9年役(1062年まで)の源頼義・義家父子が建てた五里八幡であるとも 伝えられている。そのほか、駒ヶ嶺城に関わるものという説もあるが、いずれも定かではない。
このほか、町内には鹿狼山片倉沢の自然林などがある。