関連単元名:米づくりのむらから古墳のくにへ
展示コーナー:c:獲物を求めて
資料名:縄文人の四季、飾りや祀の道具
縄文人の四季
縄文時代の人々は採集活動が中心で自然に依存する生活をしていたため、自然に対して畏怖の念を持ち、これらを信仰の対象としていた。このような呪術的概念は土偶・石剣・石棒など祭祀に用いたと考えられるものが出土していることや土器などの日常使用するものにも呪術的な装飾をほどこしたものがあることから呪術・儀礼が日常生活に浸透していたことがうかがえる。また、縄文時代の遺跡からは耳飾り(イヤリング)・臼玉(ネックレス)・貝輪(ブレスレット)などの装飾品が出土している。このことは縄文時代の人々が装いをこらしていたことを示しているが、単に身を飾るだけではなく、呪術的な意味ももっていたのではないかと考えられている。原町市の遺跡では羽山遺跡、石倉遺跡、滝ノ原遺跡などがあり、珠状耳飾りや土偶なども出土している。犬這遺跡からは炭化した種子が出土し、鑑定の結果、ドングリ(コナラ属、コナラ亜属)と判明した。
縄文人の四季
縄文時代の人々は、採集・漁労・狩猟をして生活していた。春には貝や木の芽の採集、夏には漁労、秋にはサケやマスなとを捕獲したり木の実を採集し、冬には狩猟をして過ごしていたと推定される。食糧獲得の方法は採集活動が重要な役割をになっていたと考えられている。
炭化したドングリ原町市大這遺跡