関連単元名:米づくりのむらから古墳のくにへ
展示コーナー:c:豪族と古墳
資料名:土師器と須恵器
土師器
古墳時代末期には、高塚古墳(土を盛り上げた大きな墓)にかわって丘陵の斜面を利用し、山腹に穴を掘って埋葬する横穴墓という古墳が多くっくられるようになった。生産活動の中心は稲作で、農耕具は木製農耕具から鉄製農耕具へと変わっていった。鉄器の普及は、農業や土木技術の発達をいっそう促し、米の生産性は弥生時代に比べて一段と向上した。この時代から、竪穴住居の中にカマドが設けられた。カマドの出現により、調理方法や容器の種類など食生活に変化がもたらされた。土器には土師器や須恵器があり、土師器は素焼で赤色の土器で弥生土器の流れをひきついでおり、日常の容器や祭祀用の器として用いられた。須恵器は朝鮮半島から伝わった堅くて吸水性の少ない陶質の土器のことである。また古墳の周囲に立てられる埴輪もつくられた。
須恵器
俵壼 高林1号横穴
平瓶 高林1号横穴